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こんにちは、しゅっです!
今回は、地味に凝りはじめたミニチュアドールのヘアにスポットを当ててみます。
ドール植毛〜、ウェフティングの自作〜、今までやったことないので実は一度やってみたかったのです。
アクリルの毛糸からサラサラのドールウィッグが作れるなんて!ワクワク!!
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contents
アクリル毛糸とポリエステルの毛糸
収納の奥深くに眠っていた毛糸たちを掘り起こしてきました。
どちらもダイソーで買ったもの。この2種類の毛糸を使ってドールヘアを作ってみます。
茶色いのは、太めのアクリル100パーセント。
黄色いほうは、茶色よりちょっと細め。ネップ入りというのかな?黄色ベースでほんの少しピンクやグリーンの繊維が織り混ぜてあります。
こちらは、ポリエステル70パーセント・アクリル30パーセント。
ポリエステルでもいいのかな??
で、調べてみると、軟化し始める温度が違うようです。
アクリル
190℃前後で軟化、しかも耐候性はバツグン◎
ポリエステル
70℃前後で軟化し始める。融点は255℃〜260℃
ま、とにかく実際にやってみましょう。
アクリル毛糸でドール用ヘアを作ってみた
①毛糸をほぐす
茶色と黄色の毛糸を適当な長さに切って真ん中辺を結びました。
1本の毛糸をくるくる ほどいてゆきます。
ヘアを作るドールの頭は小指の先ほどの大きさなので、毛糸の量はこれだけあれば十分。
②アイロンをかける
アクリル毛糸でウィッグを作っているネットの先人の知恵によると、ここで必要になるのがヘアアイロンと犬の毛を梳かすブラシ。
人間の毛をストレートにする家電ですが、我が家にはありません。そして、犬もいません。
いやいや、衣類用のアイロンでもいけるはず!
えいやっ!とやってみました。
温度は中温。
アイロンは軽く乗せているだけで、毛糸の結び目の方をゆっくり引っ張ってスライドさせていきます。
アイロン台を用意するのが面倒で新聞紙の上でやっていますが、真似しないでください。
テーブルの素材によっては変形変色の恐れアリです。
茶色の毛糸(アクリル製)は、うまくストレートの毛束になりました。
が、しかし!
黄色の毛糸(ポリエステル70%)は、温度が高すぎたようでアイロンをくぐらせている時にホロホロっとちぎれてしまいました。
ちなみに温度設定を低温にしてみると うまくいきました。
けれど、残り30%のアクリルの方が低温だとストレートになりきれない気がします。混紡の毛糸は使うのをやめたほうがよさそう。
今後は大人しくアクリル毛糸をチョイスします。
③梳かす
アイロン前に梳かすか、アイロン後に梳かすかで迷いましたが、アイロン後にマチ針で梳かしました。結構毛が抜けてモワモワします。
仕上げにもう一度アイロンをかけます。
こんな感じのストレートの毛束ができました。
④カールヘアにアレンジ
ついでにカールヘアも作ってみました。
毛を巻きつけているのは つまようじくらいの太さの編み棒です。
クリップで固定してアイロンに当てると、あっという間にお嬢様ヘアのできあがり。
巻きの強さや棒の太さを変えると、いろんなアレンジが楽しめます。
⑤作業を終えて
作るヘアの量が少ないので何とかなった。というのが正直なところ。これ以上の量のウィッグを作るなら、やはり小さめのヘアアイロンと犬の毛を梳かすブラシは必須だなと痛感しました。
そしてポリエステルでもナイロンでもなく、ちゃんとアクリル100%の毛糸を選ぼう!ということで。
作った毛束をドールヘッドに貼り付け
早速、作った毛をドールの頭に貼り付けます。
接着は、少し水で薄めた木工用ボンドを使っています。おだんご部分のセットにも、ヘアスプレーがわりに薄めたボンドを使っています。
どうにかこうにか おだんごヘアが形になってきましたが、気になるのがピョーンと飛び出した毛先とアホ毛。
これらを鎮めるためにグルーガンを使います。
毛先をつまようじに軽く巻き付けて、熱くなったグルーガンの先端を当てます。
ドライヤーやヘアアイロンの感覚で髪がセットできました。アホ毛も熱いグルーガンで撫でつけると収まります。
グルーガンは、一度もグルーを通したことのない未使用のものがおすすめ。使用済みグルーガン内のホットメルトをきれいに除去するのは骨が折れます。
100均で買えるグルーガンは基本的に低温タイプですが、アクリル毛糸のヘアセット目的なら低温でも充分です。
アホ毛処理なら、上の画像のようにグルーガン先端の赤い皮膜を切除して高温になる金属部分を露出させると使い勝手がよいかも。
いずれにしてもヤケドにはご注意を。
ヘアを和紙で作り直す
製作中からずっと悩んでいたことがあります。
それはヘアをアクリル毛糸で作るか、ヘアも和紙で作るかということ。
悩んだ末、一度完成したアクリル毛糸のヘアを むしり、和紙で作り直しました。
和紙のほうが表現できる髪型の種類も多く、自由度が高いですし、和紙人形というからには和紙の使用率を上げたかったので…
アクリル毛糸の毛ではスポーツ刈りが表現できる気がしないですしね。
そもそもスポーツ刈りの作品を作らないとは思いますが(笑)。
〝何時間もかけて富士山に登ったのに山頂に3分滞在してすぐ下山する〟的な徒労感を満喫しました。
できあがり
はい、こんな塩梅に仕上がりました。
チャームポイントはゲジゲジ眉毛。
タイトルをつけるなら確実に『おかいもの』でしょうね〜。
大きさは6センチくらい。買い物バッグの中には、りんごが2つ。
後ろ姿。
大きなリボンのついたヘアバンド。ワンピースとお揃いの赤。
左足裏に磁石が埋め込んであるので、缶詰の上で自立できます。
いかがでしたでしょうか?
今回は念願のアクリル毛糸のドールヘア作りができて個人的に大満足!ですが、この記事が誰かの ものづくりのヒントになれば嬉しいです。
最後までお読みくださりありがとうございました。