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5月の初めに散歩をしていたときに、目を疑うものを発見しました。
思わず2度見。
路肩の高さ1メートルくらいの高さに大量にある…
…つくし?
つくしにそっくりだけど、背丈は2メートルくらい。太くてまっすぐな茎1本から無数につくしが生えていてます。
つくしの親玉??
気になり調べてみると…トクサという植物あることが分かりました。
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つくしに似た植物の正体はトクサ
トクサはシダ植物門トクサ科トクサ属の植物。
観賞用に園庭に植えたり、いけばなの花材として使われていたりします。和風なお庭や生垣に使われているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。
とはいえ、アスファルトを突き破って生えている姿はかなり不気味。
実はつくしとトクサは同じシダ植物門トクサ科の仲間。つくしっぽいものがついていたのも納得です。
田舎に暮らしていると珍しくない雑草である つくしですが、そもそも つくし自体も謎の多い植物。
この際なので、長年疑問に思っていたこともついでに調べてみました。
つくしって?
つくしは〝スギナ〟という植物の一部分。
〝つくし〟というのは植物の名前ではなく、春先に出てくる胞子茎のことです。スギナはシダ植物なので、花を咲かせることはありません。種子ではなく胞子で増えるため、春になると胞子を飛ばすために胞子茎(つくし)を生やします。
一方、スギナ(栄養茎)は、光合成をして養分を作り出す、栄養の調達係。
地下茎で繋がった つくしとスギナは、それぞれが別々の役割を担う茎仲間なのです。
つくしが成長してスギナになる説
てっきり つくしが成長したらスギナになると思い込んでいましたが…。
それというのも、こんな つくしを時々見たことがあったからです。つくしの袴あたりからスギナの葉が生えた、つくしとスギナの合体版。
これは実はスギナではなく近縁種のイヌスギナという名前のスギナです。
つくしは成長してもスギナにはなりません。
イヌスギナとスギナの見分け方は、〝主軸の袴(ギザギザの部分)が、枝(斜めに伸びている部分)より長いものがイヌスギナ〟です。食べる目的でつくしを採るときに一本一本確認するのは大変そうですが、そもそも見た目がおいしそうではないので誤って採取してしまうことはなさそうです。
つくしの育て方
スギナ(つくし)は株分けすることで増やせます。
つくしを育てるのに適した環境はというと
- 半日陰〜日当たりの良い場所
- 痩せ地でも育つ
- 病害虫は特になし
これは簡単に育てられそうですね。
子どもの頃、どうにか自宅の庭でつくしを育てられないものかと思案したことがあります。外でつくしを掘って持ち帰って庭に移植するも、つくしを育てたいという夢は叶うことはありませんでした…。
びっくりするほど簡単に育つ雑草の移植になぜ失敗したのかは不明ですが、ものすごく落胆したことだけは覚えています。
が、しかし…安易に庭につくしを導入することはオススメできません。
スギナはどんどん増えます。〝胞子を飛ばす〟と〝地下茎を伸ばす〟の二つの戦法でどんどん増えます。
いつの間にか庭がスギナに占拠されてしまった!なんてことになりかねません。
最後に
田舎で暮らしているととても身近で親しみのある植物 つくしですが、実は勘違いしていることがいっぱいでした。
今言えることは、
「イヌスギナ食べてなくてよかった〜」と、
「実家の庭がスギナだらけにならなくてよかった〜」の、この2つです。
もしも、あなたの周りに〝つくしがスギナになる〟と思っている人がいたら、渾身のドヤ顔で真実を教えてあげましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!