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テディベアのような、ピノキオのような、手足が動かせるミニチュアの和紙人形作りに没頭する今日この頃。
ある日、事件は起こりました。
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事件発生
先日、作ったトラネコの彼が壊れてしまいました。
彼の定位置は高さが1.2メートルくらいのところにある給湯パネル上のわずかなスペース。
ここから10回くらいは落としてしまっているので、関節部分が負荷に耐えられなかったのでしょう。
なんと痛ましい姿!
そんな危険な場所に置くなよ自分、と思いつつも想定外の弱点を発見してしまい、うろたえる私。
ドールの関節の接続方法の見直しが必要です。
ちぎれたのは右脚付け根、脚とボディの接するところ。
実は、和紙の繊維を取り出して作った紐は、紐というほどの柔軟性はなく案外硬いのです。〝ちぎれた〟というより〝ポキっと折れた〟のほうが近いかもしれません。
とにかく強度のアップが課題です。
検証No.1|真鍮の針金
まず試したのは、番手#30の真鍮の針金。
太さ(線径)0.28ミリ、さっそく通してみました。
ちょっと針金細いな〜と思いながらも、ひとまず玉結びをして
針金の端が飛び出していると危ないので折り返して、脚の穴に通してみました。
が、しかーし!
玉結びの逆サイド、ここで再び華麗な玉留めをキメるのは至難の業。細いけれど、なかなかどうして硬い真鍮の針金を思い通りに曲げるのは難しく諦めました。
検証No.2|麻紐
お次は、エスコード、麻手ぬい糸(中細タイプ)です。
ネコじゃなくなってるのと、糸の色が合っていないのはさておき、やっぱり糸なので結びやすいです。
ただ、腕を動かした時に、少々大きめの玉結びが邪魔になってしまいます。
もう少し糸が細ければいいのか…微妙です。
検証No.3|はんだ
電子工作用はんだ、ハンダこてで溶かして使う柔らかいアレです。
太さ(線径)は1ミリあるので玉結びがとにかく大きい。引っ張るとピンセットで掴んだ部分の傷のところが切れてしまうので力加減が難しいのなんの。
けれど手足を動かした時の滑らかさやフィット感はピカイチです。
玉留めが大きすぎるとなると、残された方法はただ一つ。
はんだの端を はんだコテで溶かしてみましょう。
はんだコテを当てると、先端が溶けて丸くなるので、
溶けて丸くなっている先端を、細目の金工ヤスリで平らになるように削ります。これで釘の頭のような形状を作り出すことができました。
反対側も。
ギリギリのところまで攻めて、
あとは、ヤスリで削るだけ。めっちゃオシャレ!!
解決編
はんだの切断ポイントは、本体からはみ出たハンダの長さが3ミリくらいがちょうど良いです。
本体を焦がさないように注意しながら はんだを溶かし、先端を平らに削って整えましょう。
なんの煙?と思ったら…
みなさんが使うはんだは、「ヤニ入りはんだ」と言って、 はんだをしっかりくっつけるための薬品が入っています。 「ヤニ」と呼ばれるのは薬品が「松ヤニ」でできていてるからで、 正しくは「フラックス」と言うはんだ付けを応援してくれる強い味方です。 煙が出るのは、このフラックスが働いているからなのです。
村田製作所各|電子工作のコツ/はんだ付け
ほほう、松ヤニ。松は焼くと有毒なんですね。
ふっかーつ!!
はんだは、同じ箇所を何度も曲げ伸ばすと わりと簡単に折れてしまいます。
回転の軸にしているとはいえ、脚や腕を無理に動かしていると折れてしまうかもしれません。
とりあえず今のところの最善策。
今後の経過を見守っていきたいと思います。