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こんにちは、しゅっです!
前回大好評だった(?) それ、どうやって作ってるの?のコーナーで〜す。
今回は人形の頭の作り方を細か〜く観察していきましょう。
顔の作り方については和紙人形を作り始めたばかりの頃に一度触れていますが、改めてじっくりと。何体か作っていくうちに以前公開したものとは作り方が随分と変わりました。
紙粘土で人形を作りたい人にも参考になるところがあるのではないかと思います。
それでは、どうぞ!
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contents
ミニチュアドールの顔の作り方
こんな子を作ります。頭の大きさは約2センチ。
使用するのは、白い和紙を好みの肌の色に着色した和紙(民芸紙)です。着色はアクリル絵の具で薄めに。半紙より厚く、透け感がなく、そこそこ厚みのあるものがベターです。
糊は木工用ボンドを使用しています。
眼窩(目玉の入る穴)をつくる
球体関節人形のような眼球を内側からセットするタイプの人形を作ります。
作りたい顔面の大きさの和紙を丸くちぎります。
1枚だとフニャフニャなので、2枚重ねて貼ってあります。
縦に2つ折りにして中心線にしたら、眼窩の位置を決めます。
左右の目が離れすぎていたり、近すぎたりしないように…両目の位置は重要!
2つ折りにしたまま細い棒ヤスリで一気に穴をあけます。
左右の目の形や高さが同じになるようにしたいのでヤスリを使っていますが、穴があけられるならハサミでも千枚通しでもOK。
そのままヤスリで穴の大きさや形を整えています。
眼窩ができました。
次の作業に入る前に、裏返して鼻筋を補強しておきます。
補強材が眼窩に接していると、あとで眼球をセットしづらくなります。補強材は細い棒状にしましょう。
顔のベースづくり
鼻、口などの細かいパーツは後回し。
まずは顔の大まかな凹凸を作っていきます。
おでこ、頬、鼻の盛り上がったところを盛っていきます。
粘土なら簡単ですが、和紙の場合は小さくちぎった和紙を丸めて貼っています。
次に鼻筋。
平面での作業はここまで。
そろそろ頭部の丸みを意識して作っていきましょう。
和紙を貼り重ねて球状にしていくこともできなくはないですが、左右対称に仕上げるのはとても難しいので…
丸みを帯びた日用品の力を借ります。
我が家で使えそうだな〜と思うものはこんなモノたちでした ↓
作る人形の頭部のカーブに近い大きさのものがあればいろんなサイズで応用が効きます。
今回は 使いかけの消しゴムを使います。
消しゴムの角が取れて丸くなった部分と、おでこの丸みが合うようにくっつけます。
グレーの線は顔パーツの輪郭。
ピンク色に塗ってあるところが、ボンドで糊付けして貼った和紙。最後に顔パーツを取りはずすので、固定するのは最低限でOK。
和紙を貼ったり、ヤスリで削ったりの繰り返しをしながら、おでこ・目の周りを中心に形を作っていきます。
おでこのついでに、髪の生え際より後ろまで肌の色を広げておきましょう。
顎ラインを決めます。
顎のラインが目から離れていると、大人っぽくクールな印象に。目に近いと、幼かったりデフォルメの効いた顔立ちになります。
表面が滑らかになるように貼ったり削ったり。なるべく左右対称に。
ひとまず顔のベースが完成しました。
人の頭の形・顔のパーツの黄金比率をおさらい
中世の彫刻のようなリアルな像の顔でも、デフォルメのきいたキャラクター人形でも、基本は同じ。
目鼻口のパーツをつける前に、顔の造形を確認しておきましょう。
これは一般的な美人顔の黄金比率。
首の太さは頭の横幅の半分くらいです。
創作ドールなので参考程度にしつつ、自由に作りましょう。
なぜか首の位置が前に寄りがちなので要注意。全身のバランスが狂います。
横から見たときには、鼻先・上唇・下唇・顎先が一直線に並んでいるとキレイに見えます(Eライン)。
ちなみに頭を上から見たときの形はこんな感じ。
うしろ寄りの半分にボリュームがあって、横幅が一番広いのも耳うしろのあたりです。
これらを踏まえた上で、頭全体の形状と目鼻口などの細かいところを作っていきます。
が、長くなってきたので……この続きは次回に持ち越しにします。お楽しみに!