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ミニチュアドールの頭作り最終回です。
前回の様子はこちら ↓
目鼻口などのディテールまで作り込んだので、あとは眼球と顔色の調整・メイクのみです。
完成まであと一息、それではどうぞっ!
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contents
顔の影になるところを着色
まずは、アクリル絵の具のローアンバーを使って影になる部分を着色します。
なにぶん小さなお顔なので、影も色つけしなければ立体感があまり感じられません。
しっかり水で薄めて淡い影を。
このとき、薄めるからと言って白を混ぜてはいけません。色が濁っておかしなことになってしまいます。
細〜い筆先を、1ミリにも見たない鼻の穴に入れる…息が止まる作業です。
失敗しました。
原因は、絵の具の薄めすぎによる滲みです。筆に絵の具を含ませすぎとも。色も濃すぎ。
失敗はしましたが、影をつけたい箇所が ものすごく解りやすいのでヨシとします。
まぶた上、目のフチ、鼻の穴、口、下唇の下に少しだけ、少しだけ、影をつけると、のっぺりとしていた顔に立体感が出てきます。
失敗したので修正、修正。
ここではジンクホワイト・パイロールオレンジ・イエローオーカーの3色を混ぜて、肌の色をリカバーしています。
基本どの画像も顔色が悪そうに見えますが、写真写りが悪いせいです(笑)
そして地味な手間を費やし修正が終わりました。
影をつける前と比べると、目鼻立ちのはっきりした立体感のある顔になりました。
顔の血色がよくみえるようにメイクアップ
見るからに不健康そうなので、唇や頬に赤みをプラスしていきましょう。
使用するのは肌の修正をした時と同じジンクホワイト・パイロールオレンジ・イエローオーカーの3色ですが、さきほどよりもオレンジの割合が多めです。
唇・頬・鼻の頭・あご先・目尻と目頭に血色の良さそうな色を着色します。
私はこの作業にも影つけに使っている面相筆を使っていますが、先の細い綿棒を使った方が楽なんじゃないかと思ったりもしています。
しくじった時はすぐさまティッシュで拭きとるか、または、乾かしてからやすりで表面を少しだけ削り取る(絵の具が染み込んでいなくて表層だけに着いてしまった場合)とどうにかなります。
眼球を裏側からとりつける
眼球の作り方に関しては、下記の記事の中で触れています。
今回は割愛します。
この子の瞳の色に使用しているのは、ローアンバーとキナクリドンクリムソン、黒目のところはマースブラックです。
眉毛づくり
最後に眉を貼りましょう。
和紙の繊維を爪で裂いて取り出したら、繊維の束をピンセットでつまんで水で湿らせます。そうすると繊維がまとまって扱いやすく、ボンドもつけやすくなります。ボンドは少量つけて眉の位置に貼ります。
眉の位置と形はヨシとして…ちょっと眉濃ゆい??意志強そう。
思ったのと違ったので、やり直し。
眉にほんの少し水を含ませると簡単に拭き取ることができます。(顔を形作っている和紙は、アクリル絵の具で着色してあるので少量の水で溶けたり滲んだりはしません。アクリル絵の具は乾くと耐水性がありますし、顔表面を湿らせる程度なら接着に使っている木工用ボンドにも影響はありません。)
もう少し明るめ眉に。
眉色が明るくなって、優しい雰囲気になりました。
眉用の和紙は、貼り付けると色がワントーン暗くなります。
眉毛に使う和紙を選ぶときは、ワントーン明るめの和紙を選ぶようにしましょう。
眉と同系色の髪の毛を貼ります。
今回は頭巾をかぶせるので、毛量は控えめで顔側の前半分のみ。びんぼっちゃまみたい。
完成したドールは
単に赤いずきんをかぶった任意の女の子を作るつもりでしたが、赤いずきんがあまりにシンボリックすぎて、おとぎ話に出てくる〝赤ずきんちゃんその人〟になりました。
以上、ミニチュアドールの頭作りはこれにて完結です。
髪の毛の作り方なんかもいつかは紹介できればなーと思っています。