昭和レトロなフランス人形を和紙で製作|青いドレスのガラスドーム入り創作人形ができるまで

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子どもの頃、実家の棚や応接間に飾られていたフランス人形。
ガラスケースの向こうに広がる、少し特別で、どこか憧れだった世界。

触ってはいけない気がして、ただ遠くから眺めていた記憶のある方も多いのではないでしょうか。

そんな昭和レトロの記憶を、小さな和紙人形として閉じ込めました。

青空みたいなブルードレスの女の子を作りたい

青いドレスの和紙フランス人形のラフスケッチ

今回作りたかったのは、ガラスドームの中に佇む、青いドレスの女の子。

晴れた日の青空みたいな、ぱっと気持ちが明るくなるブルーのドレスを作りたくて、「この作品で使おう」と大切に取っておいた特別な和紙を使うことにしました。

ドレス自体はシンプルで大人っぽく。
その代わりに、頭には大きな青いバラのヘッドドレス。
耳には、この子にとって少し大ぶりな一粒パールのイヤリング。
首元にはパールのネックレス。

頭の中で一気に完成図が固まったので、さっそく製作スタートです。

まずはガラスドームを先に準備

以前、人形を先に完成させてしまい、「入るサイズのガラスドームが見つからない……」という大失敗をしたことがあります。

なので今回は、先にガラスドームを用意しました。

高さ15cm、直径8cm。

この限られた空間の中に、ひとつの小さな世界を作っていきます。

和紙を貼り重ねてフランス人形の顔を形作る製作工程

まずは顔作りから。

顔のサイズが決まると、全身のバランスもほぼ決まってしまいます。
大きすぎれば、ガラスドームに収まりません。

細かくちぎった和紙を何層にも貼り重ねながら、鼻筋、おでこ、眼窩を少しずつ形作っていきます。

貼って、乾かして、削る。
また貼って、削る。

地味ですが、この工程を繰り返すことで、和紙とは思えないほど硬く丈夫になっていきます。

ある程度強度が出てくると、目の部分を丸やすりで削り込み、さらに表情を整えていきます。

顔が完成した和紙人形に胴体を取り付ける製作途中の様子

ドレスの土台は、実はボール紙

髪の毛は後回しにして、先にボディ作りへ。

今回のドレスは、ふんわり広がるプリンセスライン。
シルエットを綺麗に出したかったので、柔らかめのボール紙を貼り合わせ、円錐状のスカート土台を作りました。

いわば、パニエ代わりです。

ボール紙でプリンセスラインのドレス土台を作る工程

パニエとは、スカートをふんわり広げるためにドレスの内側で使われる下着のこと。
昔のお姫様のドレスが大きく広がっているのは、このパニエのおかげだったりします。

ボール紙のこの状態でもエキセントリックな感じがして個人的に好きだったりします。
なんだかロケットみたいに飛んでいけそうな(笑)

惜しみつつもその上から、ブルードレスの下地となる白い和紙を全面に貼り付けました。

小さなパールアクセサリー作り

ドレス作りの途中、少し気分転換。

ネックレスとイヤリングを作ります。

小さな半パールで製作したネックレスとイヤリング

最初は普通の球体パールを試したのですが、このサイズ感だと存在感が強すぎて、〝後から付けました感〟が出てしまいました。

そこで使ったのが、半球状のハーフパール。

控えめなのにちゃんと華やかで、ちょうど良いバランスになりました。

この作品最大の見どころ、ブルードレス作り

いよいよ、この作品最大のメインイベント。

ブルードレス作りです。

調べてみると、ボリュームのあるプリンセスラインのドレスは、ドーナツ状の型紙で作られていることが多いそう。

そこで、この子にぴったり合うサイズになるよう、新聞紙で何度も試作しました。

最終的に、18cmの円でちょうど良い形に。

その型に合わせて、ドレス用の和紙を丁寧に裁断していきます。

ドレスの型紙に合わせて和紙をカットする製作工程

光を透かす、特別な和紙「典具帖紙」

青いグラデーションの典具帖紙が今回使用した和紙素材のメイン

今回使用したのは、「典具帖紙(てんぐじょうし)」という極薄の和紙。

水色から青へ移り変わるグラデーションが本当に美しく、光をやさしく透かしてくれる和紙です。

まるで空気をまとっているみたいな軽さ。

ただ、薄いぶん破れやすく、貼る作業はかなり慎重に進めなければいけません。

ウエスト部分に少しずつギャザーを寄せながら、ゆっくりと貼り重ねていきます。

最終的に、ドーナツ型2枚分近い和紙を使いました。

最後に、青いバラをひとつ

すべて組み上がった最後に、青いバラのヘッドドレスを取り付けます。

もちろん、このバラも花びらを1枚ずつ組み立てたもの。

小さな作品ですが、細部まで丁寧に作り込みました。

昭和レトロだけど、今の部屋にも馴染む人形を目指して

1960〜1970年代、日本ではフランス人形を結婚祝いや花嫁道具として贈る文化がありました。

「豊かな暮らし」の象徴として、多くの家庭のガラスケースに飾られていたそうです。

50〜60代の方には懐かしく、40代以上の方には子どもの頃の記憶を呼び起こす存在かもしれません。

一方で、当時を知らない世代には、どこか新鮮な“レトロ可愛いインテリア”として楽しんでいただけるのではないでしょうか。

和紙という素材を使っていますが、いわゆる和風には寄せず、北欧インテリアやナチュラルインテリアにも自然に馴染む世界観を目指しました。

忙しい毎日の中で、ふと目に入るたびに少し気持ちが明るくなるような存在になれたら嬉しいです。

ガラスドームに入る青いドレスの和紙フランス人形完成作品

大きさ/約16センチ (土台 直径8センチ)
素 材/和紙・絵の具・レジン・粘土・ガラスドーム

この作品は、minne・Creemaにて販売・公開中です。
気になった方は、ぜひ作品ページも覗いてみてください。

作品販売ページはこちら
→ minne https://minne.com/items/45304564
→ Creema https://www.creema.jp/item/20659222/detail

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