和紙人形『未来のかたち(ミライちゃん)』が書籍に掲載されました

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和紙人形「未来のかたち(ミライちゃん)」000123とcraft art DOLL 2026

和紙人形『未来のかたち(ミライちゃん)』が書籍に掲載されました

このたび、私が製作した創作人形
『未来のかたち(ミライちゃん)』が、書籍 『craft art DOLL 2026』 に掲載されました。

2026年7月15日 初版発行
クラフトアート人形コンクール実行委員会・編
株式会社マリアパブリケーションズ 発行
ISBN:978-4-908164-22-4

和紙人形「未来のかたち(ミライちゃん)」000123とcraft art DOLL 2026

自分が製作した作品が一冊の本に掲載されるということは、作品を作っている時には想像していなかった出来事でした。

今回掲載されたのは、初代ミライちゃんとなる000123です。

初代ミライちゃん000123

『未来のかたち(ミライちゃん)』は、生成AIが暮らしの中に溶け込み始めた今、その先に現れる存在をイメージして製作した創作人形です。

人のかたちをしていながら、どこか少しだけ違う。

未来から来た存在でも、完成された人間でもない。

まだ途中で、試されている段階の「未来のかたち」。

そんな存在として、一歩踏み出すポーズに「これから始まる」という意味を込めました。

素材には、クルミやザクロで染めたネパールのロクタ紙を使用しています。

和紙に似た質感を持ちながら、植物片や色むらを含んだ独特の表情があり、古い素材と未来的なモチーフの対比も、この作品の特徴のひとつです。

ドールアート展2026 in うつくしま準大賞・福島市長賞を受賞した和紙人形「未来のかたち(ミライちゃん)」000123

ドールアート展での受賞

初代000123は、ドールアート展2026 in うつくしま 第10回創作人形コンクールに出品し、準大賞・福島市長賞をいただきました。

そして今回、『craft art DOLL 2026』に掲載していただきました。

大正時代以降の創作人形の歩みを辿りながら本を読み進めていくことで、これまで自分が製作してきた作品を、普段とは少し違う視点から見ることができました。

長い創作人形の歴史の中で、「ミライちゃん」がどのような立ち位置にある作品なのか。

一人の作り手として製作している時にはなかなか意識できないことですが、こうして歴史の流れの中に作品を置いて眺めてみることで、改めて自分の作品を俯瞰して捉えることができたように思います。

craft art DOLL 2026に掲載された「未来のかたち(ミライちゃん)」000123

000123という番号から始まった、思いがけない未来

ミライちゃんには、000123という番号がついています。

この番号は、もともと「これから個体番号が続いていく」ということを想定して付けたものではありませんでした。

工業製品やSF作品に登場する機械のような雰囲気を出したくて、なんとなく工業デザインを思わせるシリアルナンバーとして「000123」と付けたものです。

ところが、作品が完成した後、思いがけないことが起こりました。

初代000123を見てくださった方から、「どうしても欲しかった」と再販のご相談をいただき、000124が誕生。

さらにその後、Instagramを通じて海外からオーダーをいただき、000125が生まれることになりました。

先に続いていくことを想定していなかった番号が、結果的に000123、000124、000125と続いていくことになったのです。

一点ずつ手作業で製作する一点物でありながら、個体番号だけが増えていく。

まるで量産されるアンドロイドのように、それぞれ異なる個体が少しずつ増えていく。

最初は意図していなかったこの展開そのものが、今では「未来のかたち(ミライちゃん)」という作品の世界観を、現実の中で広げてくれているように感じています。

作品を越えて、未来へ

000123を製作した時、私はこの作品が書籍に掲載されることも、000124が生まれることも、000125が海を越えていくことも知りませんでした。

「未来のかたち」という名前をつけた作品が、私自身の想像を超えて、現実の中で未来へ進み始めています。

作品を生み出した後、その作品が誰かの目に留まり、誰かの心に届き、そこから新しい物語が始まっていく。

今回の書籍掲載も、その物語のひとつなのだと思います。

そして、こうして本の中に残った000123を起点に、000124、000125と新しい個体が生まれています。

これから先、ミライちゃんがどこへ向かっていくのか。

私自身にも、まだ分かりません。

ただ、一体ずつ丁寧に製作した「未来のかたち」が、それぞれの場所で新しい物語を始めていく。

そんな未来を、これからも楽しみにしています。

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