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和紙を使って、1/6スケールドールに持たせられる小さなチューリップを作りました。
今回は、淡いピンクや白系の和紙を使い、花びらの形を変えることで、丸みのあるチューリップと細身のチューリップを作り分けています。
小さな花は、ただサイズを小さくするだけでは植物らしく見えません。
茎の太さ、花びらのカーブ、花の開き具合、葉の形など、実物を観察しながら細かな部分を調整していくことで、ミニチュアでも「チューリップらしい」姿になります。
この記事では、今回製作したミニチュアチューリップの工程を、11枚の写真とともに紹介します。
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contents
材料と道具
今回使ったもの
⚫︎和紙
⚫︎0.3mmクラフトワイヤー ※クラフトワイヤー#30 Amazon | Rakuten
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⚫︎木工用ボンド
⚫︎精密ピンセット ※クラフト模型用ピンセット Amazon | Rakuten| Yahoo!
⚫︎定規
⚫︎はさみ
⚫︎ボールスタイラス ※モデリングツール ボール Amazon | Rakuten
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⚫︎マットメディウム(つや消し) ※Liquitexマットメディウム(つや消し) Amazon | Rakuten
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あると便利なのが、
- 濡れ布巾
- スポンジマット
です。
濡れ布巾は、指についてしまったボンドを拭うために使います。
スポンジマットは、花びらにボールスタイラスで立体感をつけるときに便利です。
使う和紙

今回用意したのは、淡いピンク系の花びら用和紙と、茎や葉に使うグリーン系の和紙。
和紙は同じ色でも、厚みや繊維の表情によって扱いやすさがかなり変わります。
花びらは薄いものの方が、細かなカーブをつけやすくなります。
1. 細いワイヤーでチューリップの茎を作る

まずは茎から作ります。
0.3mmのクラフトワイヤーを必要な長さにカットし、細く切った緑色の和紙を巻きつけていきます。
今回は手元に金色のワイヤーしかなかったため、あらかじめライターで軽く炙って酸化させ、目立ちにくい色にしておきました。
ミニチュアでは、ほんの少し見えた金色でも意外と目立ちます。
和紙は約5mm幅の細い帯状に切ります。
ボンドをつけるのはワイヤー側。
今回のようなノズルの長いタイプのボンド容器なら、ワイヤーをノズルに差し込むことで、比較的均一にボンドをつけられます。
あとはワイヤーを転がしながら、和紙をくるくると巻きつけていきます。
巻き終わったら平らなテーブルの上でコロコロと転がすと、細くて太さの揃った茎に仕上がります。
今回使った和紙はコピー用紙くらいの厚みでしたが、さらに薄い典具帖紙などを使うと、より巻きつけやすいと思います。
2. 茎の先に花の土台(子房)を作る
茎ができたら、花の中心部分を作ります。
チューリップの内部までリアルに作り込むこともできますが、今回は比較的花びらが閉じたミニチュア。
そのため、めしべの下の子房は「茎の先端に花の中心らしい膨らみがある」くらいの表現にしています。

茎の先端に小さくちぎった和紙を巻きつけ、少し太くします。
ここは、あえて茎に使ったものとは少し色味の違う和紙を使っても面白いところ。
ミニチュアだからこそ、ほんの少しの色の違いが花の表情になります。
3. 小さな和紙でおしべを作る
次はおしべです。
チューリップのおしべは、品種や花色によって白っぽく見えるものや黒っぽく見えるものがあります。
今回は淡いピンク系の花なので、白っぽいおしべにしました。
こうした小さな部分は、ミニチュアでも意外と重要です。
花びらから少しだけ見える部分だからこそ、色や形が現実の植物から大きく外れると、急に「作り物感」が出てしまいます。

白い和紙をできるだけ細く切り、V字に折ったパーツを3つ作ります。
それを先ほど作った花の中心に、放射状になるようにボンドで貼り付けます。
今回は花粉までは作りません。
おしべが完成

小さいですが、花びらの隙間から少し見えることで、チューリップらしい中心部分になります。
4. 花びらの形でチューリップの印象を変える
ここから、花の一番大きな部分である花びらを作ります。
今回作るのは、
- 横から見たときに丸いシルエットになる、コロンとしたタイプ
- 細身でシュッとしたシルエットのタイプ
の2種類。

花びらの形を少し変えるだけでも、まるで品種の違うチューリップのような印象になります。
花びら用の和紙は、切り出す前に片面へマットメディウムを筆で薄く塗っておきます。
紙は湿気や時間の経過によって繊維が緩み、せっかくつけたカールが伸びてしまうことがあります。
マットタイプのメディウムなら、和紙特有の上品で落ち着いた質感を残したまま、形を保ちやすくできます。
一重咲きのチューリップは、花の中心を構成する部分が6枚あります。
花びらの長さはおおよそ12mm前後、茎側には小さく切り込みを入れておくと、取り付けるときに成形しやすくなります。
今回は作業上、内側の3枚を少し小さめ、外側の3枚を少し大きめにして、収まりを調整しています。
※チューリップでは、外側の3枚を一般的な意味で「萼」と分けるより、6枚を花被片として扱う方が植物学的には正確です。この記事では工程を分かりやすくするため、内側・外側という呼び方にしています。
5. ボールスタイラスで花びらを立体的にする
チューリップらしい立体感を出すため、ボールスタイラスを使って花びらにカーブをつけます。
まずは小さい方の3枚から。

切り込みを入れた部分に少量のボンドをつけ、ボールスタイラスでスプーンのようなカーブをつけて立体的にします。
ポイントは、花びら全体を同じように丸めないこと。
付け根はしっかり大きなカーブ、先端側は小さく緩やかなカーブ。
この変化をつけることで、平面的な紙片ではなく、植物の花びららしい立体感になります。
今回は4mmのボールスタイラス※を使用しました。※モデリングツール ボール Amazon | Rakuten
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私はクッションマットの代わりに指の腹を使っていますが、たくさん作る場合は専用のスポンジマット※があると指への負担が少なくなります。※フェルトパンチャー用スポンジマット Amazon | Rakuten
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6. 3枚の花びらを最初に取り付ける
形を整えた3枚を、花の中心部分に取り付けます。

真上から見ると、3枚の花びらがこのような位置関係になるように配置します。
花びらの根元に少量のボンドをつけ、おしべのすぐ下に貼り付けます。
ボンドが乾くまでは、そっと寝かせておきます。
その間に、外側になる3枚も形を整えておきます。外側の花びらには6mmのボールスタイラスを使用しました。
最初の3枚がしっかり固定されたら、花びらと花びらの隙間を覆うように外側の3枚を取り付けます。
ここで花の開き具合を調整します。
おしべが少し見えるくらい開いた花もあれば、ほとんど閉じていて中が見えない花も。
同じ作り方でも、最後の開き具合を変えるだけで、花束全体に自然なばらつきが出ます。
7. 葉を加えてナチュラルな花束に
花びらが完成したら、葉を加えます。
今回は、きれいに揃った花束というよりも、少しラフなナチュラルブーケの雰囲気にしました。

葉も花びらと同じように、切り出す前にマットメディウムを薄く塗っておきます。
色は茎と同じグリーンでも、少し濃い色でも構いません。
形は少し波打つようにすると、チューリップらしい印象になります。
ここは実際のチューリップを画像検索して、葉の形だけでなく、どの位置から葉が出ているのかまで観察しておくと作りやすくなります。
ミニチュアを作るときは、単に「それっぽい形」を作るより、実物の構造を観察してから省略する方が、結果的にリアルに見えます。
8. 最後に色を加えて植物らしさを出す
葉まで取り付けたら、最後の仕上げです。
花びらの付け根付近に、絵の具や水彩色鉛筆などで、ごく薄く黄緑色を加えます。

ポイントは「色をつける」というより、ほんの少し色がにじんでいるように見せること。
付け根だけでなく、花びらの先端にも少しグリーンを足すと、瑞々しい植物のような印象になります。
今回の花束では、右端の花と左から3本目の花にこの表現を入れています。
全部の花を同じように仕上げないことで、自然な個体差も出ます。
完成したミニチュアチューリップ

リカちゃん人形のような1/6スケールドールの持たせるのにちょうどいいサイズの、ミニチュアチューリップのナチュラルブーケが完成しました。
花と同系色のリボンを結んでも可愛いと思います。
今回は花びらの形や開き具合を少しずつ変えました。
小さな花束でも、すべてを同じ形に揃えるより、花ごとのわずかな違いを残した方が、実際の植物らしい雰囲気になります。
1/6スケールドールの撮影小物として
このサイズのミニチュアフラワーは、ドールに持たせるだけでなく、いろいろな使い方ができます。
- 1/6スケールドールの手元に持たせる
- 膝や脇にそっと添えてポージング撮影する
- ドールハウスの小物として飾る
- 小さな花瓶に入れてミニチュアインテリアにする
- アンティークな雰囲気の撮影小物として使う
特にドール撮影では、手に何かを持たせるだけでポーズの印象が変わります。
大きな花束ではなく、今回のような小さな花を1輪、2輪と添えるだけでも、写真の中に「暮らし」の気配を作ることができます。
小さな花ほど、実物を観察してから作る
ミニチュアフラワーは、細部まで小さく作り込めばリアルになるとは限りません。
今回も、花の内部をすべて再現するのではなく、
「このサイズなら、どこまで見える部分を作ればチューリップらしく見えるか」
を考えながら省略しています。
一方で、おしべの色や花びらのカーブ、葉の付き方など、目に入りやすい部分はできるだけ実物を参考にしました。
小さな作品だからこそ、リアルに作り込む部分と、あえて省略する部分を決めることが大切だと感じています。
今回のチューリップも、こうした観察と省略を重ねながら、1/6スケールのドールの世界に馴染むサイズに仕上げました。
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