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しゅっ(@_nokorijiru_)です!
今回は、和紙人形の肘や膝の関節のところがどうなっているかを解説してみます。
ズバリ図解するとこんな感じ。
関節の可動範囲は人間の肘とほぼ同じ。こんなのを作ります。
- 作るのに使用するものは
- 木工用ボンド
- はさみ
- ワイヤー
- 和紙
- ニッパー
- 穴を開けるもの
- マチ針(あると便利)
それでは始まりま〜す。
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contents
分厚い和紙の板を作る
10センチ×8センチの和紙を用意します。
これで身長約7センチの和紙人形の左右の肘(膝)、つまり関節2個分と失敗した時のための予備が作れます。
白いロンTを着た人形にしたいので、和紙の色は白を選んであります。半袖にしたいときは、肌の色の和紙を使います。
これを木工用ボンドで糊付けしながら、最低でも厚さが1ミリになるように折りたたんでいきます。
折りたたむたびに糊付けします。
使う和紙の厚さによりますが、9〜10枚重ねにすると厚さが約1ミリ、4センチ×2センチくらいの大きさになりました。
ボンドが完全に乾いたら、ギュッと詰まった密度の高いしっかりとした硬さの和紙の板のできあがり。
和紙の板から長方形パーツを作る
できあがった和紙の板を細長く切ります。
3ミリ×7ミリの長方形のパーツを12個作ります。
これを、下のような数・形にカットします。
穴あけと角のカットは6個のみ。残りの6個はそのまま。
図のグレーの部分を切り取ります。
- 片方の角を切り取るパーツ ×2
POINT角が片方だけ残してあることで、可動域を制限し、肘が反対側に曲がらないようになっています。 - 両方の角を切り取るパーツ ×4
- 長方形のままのパーツ ×6
穴を開ける位置は、図の赤い正方形の真ん中です。
穴の大きさは、軸になるワイヤー径よりほんの少し小さめ〜ワイヤー径より少し大きい穴がよいです。
今回軸に使用するワイヤーは、直径0.9ミリの銅線。
小さい穴が開けられるものならなんでもOKですが、画像ではピンバイスで0.8ミリの穴をあけています。
軸穴をあけて、これでパーツの準備完了です。
パーツを組み立てる
パーツを組み立てると、いよいよ上腕と前腕(オス型とメス型)がみえてきます。
まずは、オス型から。
片方の角を取ったパーツの両サイドに長方形パーツを貼りつけます。
赤い正方形のエリア内に貼ると関節が動かなくなるのでNGです。
軸穴を大きめに、軸穴から遠い位置に長方形のパーツを貼り付けると、関節の隙間が大きくなります(関節の可動域も大きくなります)。
実際のイメージはこんな感じ ↓
肘や膝の周りに隙間があり、手足が前後にブラブラと自由に動きます。
ボンドで貼り付けたらオス型の完成です。
続いてメス型。
長方形のパーツの両側に両角を切り取ったパーツを仮貼りします。
ボンドが乾いてしまう前に、オス型をセットして貼り付け位置を調整します。
オス型の凸部分の長さとメス型の凹部分の深さと軸穴が一致しなければ、関節がうまく機能しません。
糊付けする前に、入念に貼り付け位置を確認しましょう。
3つの軸穴を揃えるのに、マチ針など細いものがあると便利です。
関節(オス型・メス型)が完成しました。
軸を通す
最後に関節の軸になるワイヤーを通します。
一旦、マチ針で3つの穴の位置を合わせてから、ワイヤーに差し替えます。
画像のワイヤーは、ダイソーで買ったφ0.9ミリの銅線です。
軸穴からはみ出ているワイヤーはニッパーで切り落とします。
軸を封入するため、小さく切った和紙を2〜3枚貼り重ねます。
軸のワイヤーにしっかりとフタができたら肘関節は完成なので、腕全体を作ります。
手首から先を取りつけて。
腕の長さや太さも調節します。
手首は削って少し細く、和紙を貼り足して肩に厚みを出します。
肘の曲げ伸ばしができる腕が完成しました。
完成
肘と同様の作り方で膝も作りました。
肩と脚は、今回使用したものと同じワイヤーを使って固定してあります。
作り方はこちら ☞ 肩、脚の関節ジョイント作り
軸穴の大きさをワイヤーの太さピッタリにして、関節の動きを硬めにしてあるので、いろんなポーズがとれますね。
少々長くなってしまいましたが、これにておしまい、お疲れさまでした〜!