和紙でミニチュアのパインフラワーを作ってみる

この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

アイキャッチ画像

突然ですが、あなたはパインフラワーの正体をご存知でしょうか。

ドライフラワーのスワッグやブーケなんかに使われる可愛いお花。

白っぽい大きめの花びらで存在感がありますね。

てっきりパインフラワーという名前の花を干して乾かしたものだと思っていましたが、どうもそう単純なものではないようです。

画像検索してみても生花の画像は見つからないし、

〝パインフラワー 作り方〟と検索してみたら、パイナップルの焼き菓子のレシピがズラリ。

なるほどパイナップルの花か!と思たら…

パイナップルの花

全然違う!しかもちょっと怖い。

パインフラワーは造花(アーティフィシャルフラワー)でした!

花芯にはミニツガやカラマツ、ノグルミの木の実が使われているようで。

マツ科の木の実を使っているからパインフラワーてことかな。ノグルミのはクルミ科だけど。

花びらもきっと、なにか自然物を花びらに見立てて作っているのでしょう。でっかい松ぼっくりの種鱗っぽい。

浅〜い考察はさておき、今回は和紙でミニチュアサイズのパインフラワーを作っていきたいと思います。

パインフラワーの作り方

①花芯をつくる

小指の爪くらいの大きさのパインフラワーを作ります。

使うものは、和紙・ピンセット(細)・木工用ボンド・細い筆

まずは花芯から。

帯状に和紙をちぎります。

帯状に和紙をちぎる

なるべく直線にちぎりたいので、事前にちぎる部分にしっかりと折り目をつけておきます。

これは板締紙なので、染めた際についた折り目も利用してます。
和紙の種類について

和紙のフチのもけもけしている繊維が重要なので、ハサミは使わず手でちぎります。

下の画像の和紙は10cm×1cmくらいです。

帯状の和紙を半分に折る

要らない部分はあとで切り落とせばよいので、大体の大きさでOK。これを半分に折ります。

水で薄めた木工用ボンド

木工用ボンドを水で薄めたもので和紙のちぎった側を加工します。

ちぎったときに出てきた和紙の繊維の先を、薄いボンド水を含ませた筆で一方向に撫でて倒します。

ちぎった側の和紙繊維を一方向に倒す

乾かしている間に、茎作り。

今回の作品では茎がほとんど必要ないので、主に後の作業をやりやすくするために茎を取り付けます。

花芯に使ったものと同じ和紙を細く裂いて縒り合わせ、こよりを茎代わりに。

茎を見せて飾るなら、細いワイヤに茎色の和紙を巻いたものを茎にしましょう。弾性があり曲げることもできてアレンジしやすいでしょう。


花芯が乾いたら、ボンド水をつけた部分に細かな切り込みを入れて巻いていきます。

はさみで0.5mm間隔で1mmくらいの深さの切り込みを入れ、巻き寿司のように巻いていって好きな大きさにします。

巻きが広がらないように最後にボンドで留めます。

切り込みを入れて巻いたものが花芯に。

ちなみに巻き具合は、ゆるめ。きつく巻くと、遊びがなくギュッと詰まった塊になってしまいます。

花芯を裏側から見たところ
花芯の裏側。ゆるっと巻いているのがわかります。

不要な部分を切り落とし、花芯の裏側に茎をくっつければ、直径3mmくらいの花芯が出来上がりです。

完成した花芯

②花弁をつくる

花びらを作るには、カプセルの薬のような形に和紙を切ります。

花びら用の和紙を切る

カプセル形の和紙1枚から花びら2枚が作れますが、大きさや形が整うまで何度か花びらの試作が必要です。

ふっくら丸みを帯びた五角形の花びらが全部で10枚、花びらの大きさは花芯の大きさとほぼ同じ。

次に、カプセル形の紙片の真ん中にボンドを塗って、リボンの形になるようにシワを寄せながら中心で絞ります。

リボンの形にする

ちょっと難しいですが、ボンドをつけたあとに人差し指の先に載せて、ピンセットで少しずつ数回つまんで形を整えるとうまくいきます。

このままだと花びらの先が真ん丸なので、少しだけ先を尖らせます。

花びら先端を裏側に折り返す

花びらの端をほんの少し裏側に折り返して留めます。

パインフラワーの画像や実物をよく観察してリアルな花びらの形状に近づけてみましょう。

花びらをバラバラに切り離したら完成です。

花びら10枚完成
左端の茶色の塊は花芯です。

③花びらをくっつける

10枚の中から出来のよいものを5枚選んで花芯の周りに貼ります。5枚で1周します。

1周5枚の花びらを貼った状態

ボンドが乾いたら残りの花びらをさらに下から貼りましょう。

1周目の花びらと花びらの間から少しだけ花びらの先がのぞくくらいの位置がベスト。

2周目10枚全ての花びらを貼った状態

最後に花の裏側、がく片を作ります。

がく片は葉が変形したものなので、茎に使ったのと同じ和紙か、茎と同系色の和紙で作りましょう。

作り方は下のような感じ。

がく片の作り方

子どもの頃、このやり方で折り紙を切って七夕飾りを作ったことがある人、結構いるんじゃないでしょうか。

真ん中の小さな穴を茎に通して貼り付ければ、がく片の完成です。

萼片を貼る

がく片用に切った和紙は平らなので貼る時にガバガバしますが、余った部分を切り取らなくても適当に折り重ねて貼れば大丈夫です。

で、これをどうするかというと…

パインフラワーをあしらったミニチュアハット

茎は切り落として帽子飾りに。

和紙の風合いとパインフラワーのナチュラルでアンティークな雰囲気がうまくマッチしました♡

ミニチュアフラワーを使った作品

つば広帽子を被った女の子。

高さは4.5cmくらいです。

キャペリン☆ガール
キャペリン☆ガール

帽子は取り外しができます。

和紙のミニチュアフラワー作り、なかなかに楽しい作業でした ♪

淡い色の和紙を使えば、落ち着いた雰囲気に。いろんな色のパインフラワーが作れそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA